愛情から愛へ

 相手のことを思いやって、助け支えることは尊い愛の行為です。
ところが多くの場合、相手のことより自分の心が満足する方向へと、いつしかすり変わってしまいます。
特に情が絡みやすい家族や親しい人間関係では、自分と相手との境界線が近すぎて、思いが重なって一緒になってしまいます。
このような一心同体的な愛情は、その思い(愛)が強ければ強いほどのちに不和や亀裂を生じることになります。
情が絡む愛情は利害関係で成立しているからです。
決してそれが悪いと言っているのではありません。
ただ、せっかくの愛の行為が、自分や相手を損ねてしまってはもったいないです。
本来の愛とは、情に溺れ過ぎず、見返りを期待せず、自分の良心(喜び)に従ってただ与えるだけの行為です。
なんだかハードルが高そうに思いますが、難しく考えなくても大丈夫です。
相手を信頼してあげるだけです。
人は深いところで皆つながっていますが一心同体ではありません。
生き方は千差万別です。
愛は信頼することで成立します。